お釈迦様の教え
その4 幼き日のお釈迦さま
母親を亡くされたお釈迦さまは、摩耶夫人の妹である、摩訶波闍波提の深い愛情のもとで育てられ、すくすくと成長されました。
そのような中、お釈迦さまを悩ませる出来事が起こります。
ある日、木陰に座っておられたお釈迦さまは、地面に小さな生き物を発見されました。
すると、どこからともなく鳥が飛んできて、その小さな生き物を食べてしまったのです。
お釈迦さまは、この光景を目の当たりにされ、「この世の中は、弱肉強食である」ということに、心を痛められました。
このように、お釈迦さまは、幼い頃から、さまざまな物事に対して、深く考えられるお方でした。
そのため、日常生活の中で、多くの疑問を持たれ、悩まれるようになるのです。