お釈迦様の教え
その25 故郷へ帰られる
お釈迦さまの教団は、マガダ国において、 誰もが想像できないほどの速さで、大きくなっていきました。
その評判は、ますます高まっていき、お釈迦さまの故郷まで届くようになります。
お釈迦さまの父である浄飯王は、我が子に一目なりとも会い、その教えを聞かせて頂きたいと思って、使いを出しました。
お釈迦さまは故郷へ帰られることになりましたが、浄飯王にとって、想像もしていなかったことが起こります。
お釈迦さまは、帰られるなり、次の王さまになる予定であった異母弟のナンダ、さらに息子であるラーフラを、次々に出家させました。
浄飯王は、自らの跡継ぎが出家してしまったことに驚き、悲しみました。
しかし、お釈迦さまにとっては、二人を国王にさせることよりも、出家させ、悟りを得るための道に導くことの方が、大切だったのです。
そして、お釈迦さまは、教えを説かれ、故郷の人々を救っていかれました。