お釈迦様の教え
その24 舎利弗尊者と目連尊者
竹林精舎が寄進され、ますます教団が大きくなっていく中で、「舎利弗尊者」と「目連尊者」が教団に加わります。
この二人は幼いころからの友だちで、二人とも物事を深く考える性格でした。
そして、いつのころからか悟りを探し求め、
「答えを見つけたら、お互いに伝えあおう」と、固く約束したのでした。
しかし、どれだけ探しても、二人が求める答えは、見つかりませんでした。
そんなある時、舎利弗尊者が、お釈迦さまの弟子の一人を見かけます。
その弟子の姿は、今までに見たことがないほど清らかで、舎利弗尊者は、いてもたってもいられず、駆け寄りました。
そして、その弟子との会話の中で、お釈迦さまの存在とその教えを知り、お釈迦さまこそが、自分たちの求める答えを持っておられる人であると、確信したのです。
舎利弗尊者は、この感動を、約束通り、目連尊者にも伝え、一緒に修行をしていた250人の仲間と共に、お釈迦さまの弟子となりました。
その後、二人は教団の中心人物となり、お釈迦さまの教えを弘めていきました。