お釈迦様の教え
その15 法悦(悟りの喜び)
お釈迦さまは、長い間求め続けられた悟りを、ようやく得ることができました。
その喜びは、私たちが想像できないほどのものだったのでしょう。
悟りを得られてから49日の間、「法悦」といって、悟りの喜びを、十分に味わわれたのです。
その49日の最後に、タプッサとバッリカという二人の商人が、お釈迦さまをお見かけすると、お釈迦さまに、食事をお布施し、初めての在家信徒となりました。
在家信徒とは、日常の生活をしながらも、仏教に帰依している人のことをいいます。
ついに、悟りの境地に達し、在家信徒まで得られたお釈迦さまでしたが、自分が悟った内容を、誰かに説こうとはされませんでした。
そして驚くことに、そのまま世間と離れ、お一人で、静かに過ごそうと考えておられたのでした。