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念仏宗【念佛宗】三寶山無量壽寺 お釈迦様のお話

念仏宗の総合案内 サイト更新日2024-11-16

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更新日2024-11-16

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お釈迦様の教え

その八 大いなる悟り

苦行を捨て身心共に回復されたお釈迦さまは、ガヤという地にある大きな菩提樹の下で瞑想を始められました。瞑想を続けられる中で、恐ろしい悪魔に襲われますが、それらに打ち勝ち、ついに、悟りを得られました。

悟りの瞬間

 必ず悟りを得ると決意されたお釈迦さまを、襲った悪魔とは、いったい何でしょうか。それは、快楽を求める心や恐怖心、疑いの心など、心の汚れが悪魔に姿を変えたものでした。
 スジャータと出会い、悟りを得る手がかりをつかまれたお釈迦さまでしたが、それでもまだ、自らの心の汚れと闘われたのでした。
 必死の闘いを続けられたお釈迦さまは、煩悩を一つ一つ静めていき、ついに悪魔に打ち勝つことができました。そして、心の汚れを全て捨て去られた状態になりました。その瞬間、大いなる力によって、悟りを得ることができたのです。
 お釈迦さまは、これまでの長い修行を乗り越え、ついに、探し求めた真の幸福を手に入れられました。その時、お釈迦さまの心を表すように、空には暁の明星が輝いていました。

人事を尽くして天命を待つ

 古くからある言葉に、「人事を尽くして天命を待つ」というものがあります。
 この言葉の意味は、「人間としてできることを全て行い、その結果は天に任せるしかない」ということです。
 私たち人間が、どれだけ努力しても、一人の力でできることには限りがあります。しかし、これ以上どうすることもできないほど、我を忘れて全力で取り組んだ時、自分では想像もできないようなことが起こります。
 お釈迦さまの悟りへの道も、まさにこの言葉の通りでした。お釈迦さまは、全てを手放し、苦行という厳しい修行に、徹底的に取り組まれました。そして、苦行の先に悟りがないと分かり、苦行を捨てられた後も、悟りを求めて、努力を続けられました。
 このように、人間としてできることの全てを出しきった結果、それまで気づかなかった苦しみのない世界が現れ、お釈迦さまはついに悟りを得ることができたのです。その内容は、私たちには想像できないほど深いものでした。