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念仏宗【念佛宗】三寶山無量壽寺 お釈迦様のお話

念仏宗の総合案内 サイト更新日2024-11-16

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更新日2024-11-16

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お釈迦様の教え

その五 真の幸福に導くために

息子のラーフラが誕生しても出家の決意を貫かれたお釈迦さまでしたが、宮殿を発つ前に妻と息子の顔を見に行かれます。お釈迦さまは、眠っている二人を前に、「我が子を抱きあげたい」という想いを抑え、静かにその場を離れられました。そして、家族に別れも告げず、「私は苦しみの解決をして、あらゆる人を救うであろう」との決意をされ、家来のチャンナと馬のカンタカと共に、宮殿を出て行かれました。

お釈迦さまの真の願い

 
 お釈迦さまは、なぜ、「出家を妨げる」とまで仰った我が子の顔を見に行かれたのでしょう。
 そこには、お釈迦さまといえども、一人の父親として子供を愛する想いがあったに違いありません。
 しかし、それ以上に、「この子を真の幸福に導きたい」という強い気持ちもあったのではないでしょうか。
 お釈迦さまは、出家の妨げになると思われるほど、我が子を大切に感じられており、家族を大事に思っておられました。そのように家族を大切に思う御心こそが、あらゆる人々の幸福を願う気持ちとなって、
「私は苦しみの解決をして、あらゆる人を救うであろう」との決意につながったのでしょう。
 人間の持つ苦しみからは、お釈迦さまだけではなく、妻や子供、周りの全ての人々も、逃れることができません。だからこそ、お釈迦さまは、出家して、苦しみから逃れる方法を見つけたいと強く願われたのです。

高き志を持った生活

 みなさんは、目標に向かって努力している途中、
「少しくらい休んでもいいだろう」「これくらいでいいかな」と立ち止まってしまうことはありませんか。
 そのような時は、目の前にある目標だけではなく、もっと大きな将来の夢や志に想いを馳せてみて下さい。そうして高い志に目を向けることは、「本当に今のままでいいのか」と考えるきっかけになり、今まで以上に努力することにつながります。
 お釈迦さまは、「今のまま、王子としての生活を続けても、苦しみから逃れられない。人々を苦しみから救えない」と考えられ、人々を救うという高き志を持って、地位・名誉・財産、大切な家族を置いて出家されました。
 そうしてお釈迦さまが出家されたからこそ、現代にまで仏教が伝わり、人々を真の幸福に導く手段があるのです。
 しかし、お釈迦さまが、その手段を見つけられるまでには、険しい道のりが待っていました。