お釈迦様の教え
その13 スジャータの施し
お釈迦さまは、ひたすら体を痛めつけるのではなく、自らの心を見つめなおすことで、悟りを得ようと決意されました。
そしてついに、苦行をやめられたのです。
苦行によって、信じられないほどにやせ細っていたお釈迦さまは、食事をとろうとされ、尼連禅河という河の近くにある村の娘、スジャータと出会われました。
スジャータは、お釈迦さまに、特別な乳粥を施し、そのおかげで、お釈迦さまの心と体は、次第に回復していったのです。
しかし、このような行いを見た五人の仲間(比丘)は、
「苦行を捨ててしまっては、悟りを得ることはできないだろう」
と呆れてしまい、去っていきました。
苦行を共にした仲間が離れていっても、お釈迦さまが、苦行を再び始められることはありませんでした。