お釈迦様の教え
その11 悟りの探求
ビンビサーラ王と別れたお釈迦さまは、悟りを得るための道を求めて、三百人の弟子を持つ、アーラーラ仙人のもとを訪ねられました。
仙人は、心を静かにして瞑想する、禅定という修行方法を、お釈迦さまに説きました。
お釈迦さまは、この仙人が説いた内容を、すぐに理解されましたが、
「この方法では、悟りを得ることができない」
と考え、アーラーラ仙人のもとを離れられました。
また、お釈迦さまは、七百人の弟子を持つ、ウッダカ仙人のもとも訪ねられました。
アーラーラ仙人とは異なる禅定を教わりましたが、またしても、すぐに、理解されました。
そして、自分が求めているものではないと分かると、ウッダカ仙人のもとも去っていかれました。
有名な仙人からの教えを理解しても、悟りを得ることはできないと考えられたお釈迦さまは、自分の力で悟りを得るため、「苦行」を選択されたのでした。