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念仏宗【念佛宗】三寶山無量壽寺 お釈迦様のお話

念仏宗の総合案内 サイト更新日2025-10-18

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更新日2025-10-18

トップページ教えの本棚その十七 布施 思いやりの心

お釈迦様の教え

その十七 布施 思いやりの心

ビンビサーラ(頻婆娑羅)王が寄進した最初の精舎である竹林精舎を中心に、
お釈迦さまの教えは、弘まっていきました。
さらに多くの人々を救うため、お釈迦さまは、コーサラ国へと向かわれ、そこで、スダッタ(給孤独)長者とジェータ(祇陀)太子から、新たに精舎の布施を受けられました。
その精舎は、「祇樹給孤独園(祇園)精舎」と呼ばれ、教団の中心地になっていきました。

様々な布施

 ビンビサーラ王やスダッタ長者、ジェータ太子による
精舎の布施があったからこそ、お釈迦さまの教えが弘まりました。その後も、長い歴史の中で、たくさんの人の布施により、お寺が建てられ、教えは世界に伝わっていきました。
 いつの時代も、「財産」の布施をする人がいるからこそ、正しい教えを残していけます。
 しかし、布施できるものは財産だけではありません。お釈迦さまの教えを誰かに伝えることや、相手が感じている苦しみや不安を取り除いて、安心させてあげることも布施の一つです。
 安心させてあげると聞くと、とても難しいことのように感じますが、実はとても簡単なことを心がけるだけで、相手が持っている不安な気持ちを和らげることができます。

誰にでもできる布施

 布施の基本は思いやりの心であり、お釈迦さまは、
「やわらかな顔つきで相手に接することや、
 優しい言葉を使うことも布施である」
と仰っています。
 他にも、自分の座っている席を相手にゆずることや、誰かに気を配り、自分にできる手助けをすることなども、布施の一つです。
 このような布施は、自分の気持ち次第で、今すぐにでも行えるものではないでしょうか。
 しかし、布施の心を持ち続けることは、想像以上に難しいことでもあります。忙しい時や、いらいらして自分の心に余裕がない時には、ついつい、人への思いやりを忘れてしまいます。
 そのような時は、顔つきや言葉づかいに気をつけるだけで、相手の不安を和らげ、布施を行うことができることを思い出してみて下さい。
 布施の形は様々ですが、その全てに通じる想いは、
「誰かのために」という思いやりの心です。
 日々の生活の中で、布施の心を忘れずに過ごしていきましょう。